Essential NOTE

モバイルとガジェットとITサービスとその他について予想したり指摘したりします

Pixel3を一週間使用しての感想を書いてみる(※非一般向け。マニアックな感想です)

先週わたしの手元にPixel3が届きまして、本当であればその日にでもその興奮をお伝えするべく記録に残したかったんですが、さすがに一日で何がわかるんじゃと言われそうだったので、興奮しながら一週間過ごし、

ようやく少し落ち着いてきたところで記事にしていきたいと思います。

 

全体的に、直前まで使用していたEssential PhoneやPixel2との比較になります。

また、詳細なスペックや機能について細々と触れていくことはしません。ggrksです。
 
・ヌルヌルサクサク動く
当たり前ですがスナドラ845ですし、普通に使っている限りにおいてもはや一般人は違いがわからないんじゃないかってくらいに早い。EsesntialよりもPixel2よりも当然のように早いです。
私はゲームをやらないのでそこらへんの快適さは他の記事で知ってほしいですが、特に「早い」と感じた瞬間は以下のとおり。
⇛キータッチやら何やらが素早い。
⇛ダウンロードが早い。同じ回線でも早い。(端末側での内部処理の問題なのかな・・・よくわからないけど)必然的に、ブラウジングも素早い。Youtubeも素早い。
指紋認証が素早い。特にEssentialと比較すると圧倒的。Essentialでもストレスは感じませんでしたが、使い始めたらもう戻れないなあという印象。
カブドットコムでヌルヌルサクサク。
 デイトレーダーじゃないのでそんな焦ってボタン押したりしませんが、おそらくグラフの情報とか描画情報小さくないと思うので、Essentialだとけっこうカクついたり遅延あったりしてました。Pixelはむしろブラウジングより早いくらいに綺麗に動きます。快適に売買できました。
 
・非常に軽い。持ちやすい。
Essentialはチタンとセラミックで重厚感のある素敵な端末でしたが、Pixel3は本体そのものが薄いガラスのような美しさ。背面は実際にガラス。背面のエッチング部分(下部)は、精巧で高級な陶器のような美しさ。永遠に触っていられる。手によく馴染む。
一方で「落としそう」という声もある。なんとなくわかるのは、見た目の割に繊細で軽いからなんだろうと思う。酒器で例えると”うすはり”シリーズみたいな。軽すぎて美しくて気持ちよすぎて、簡単に壊れてしまうんじゃないかという危なっかしさを与える。
 
・素晴らしいデザイン
いや、外見というのは賛否両論が常であると同時に一定の普遍性と流行があって、それらを加味しても素晴らしいデザインだと主張したい。いや、ほんとに。
Pixel2は素敵な端末であったのだけれど、あまり好きじゃなかった、気になっていたところはまさに「デザイン」で、背面のアルミ部分の面白くなさや、画面側のガラスの歪曲具合も野暮ったくてあまり素敵じゃなかった。
(歪曲したサイド部分もGalaxyみたいに完全ベゼルレスなら良いが、Pixel2は単に歪曲しているだけって感じだった)
一方、ボタンのワンポイントや背面のツートンは、アイコン的というか、Pixelらしさみたいなものを印象づけてくれて、非常に良かったのだ。
それが今回、背面のアルミをやめてガラスへと方向転換(個人的にはiPhone6s⇛iPhone7のようなデザインの遷移だと思っている)した。そして画面の歪曲も軽減され、変な膨らみはなくなった。
更にボタンのワンポイントカラーを残しつつ、ツートンは継続。こんなに素晴らしい進化はないでしょう。少なくとも、Pixel2からの進化という意味では最高です。
特にこの背面。さっき述べた通り美しい陶器のような印象をもたせつつ、実はエッチングしていない部分は上部だけじゃなくて、端末全体を5mm程度の幅でぐるりと一周しているんです。しかもこのガラス部分、滑らない。手にペタペタとくっついてくれるので、側面のアルミ部分、ペタペタガラス部分、エッチングガラス部分の三箇所で手にフィットする。どこか一箇所でも手との相性が良ければ、簡単には落としません。
この使い勝手に加えて、本当に、偏見なしでめちゃくちゃ美しい。一生スリスリしていたい美しさ。手触りも見た目もグッド。写真だと良さが伝わりにくいのが非常に勿体無いのですが、これは店頭なり友人の端末なりで是非確かめていただきたい。
 
まだ背面について喋ります。
これ、美しいだけじゃなくて新しいんです。最近の端末って、ベゼルレスで背面金属磨いたピカピカのやつばっかりじゃないですが。中華端末。ベゼルレスも、ノッチを小さく頑張ってみたり、インカメラをスライド式にしてみたり。
序盤で述べた「流行」に関わってくる話なんですが、ここらへんの端末の外見はとにかく面白くないだいたい同じなんです。そりゃ、ディスプレイは比較的大きい方が便利かもしれませんが、それはマストじゃないんですよ。可能な範囲で、だと思います。
昨今のスマホメーカーさんや見解の薄いネットメディアは「ベゼルレスが流行した理由を【ディスプレイ面積が大きいものが求められている】と勘違い(あえてそう言いましょう)していますが、違いますよ。
 
ベゼルレスもノッチも「ミニマルでデザインがカッコイイから」流行っただけです。
ノッチなんてまさにミニマルな感じがしますよね。インカメラは必要だから残すけど、そこ以外はディスプレイとして使用しよう!という思いが見え隠れするデザインの行き着く先です。素敵です。(ノッチの好き嫌いは置いといてください。ぶっちゃけ僕はあんまり好きじゃないです)
ところが「前画面フルディスプレイ」を実現するためにスライド式カメラをわざわざ搭載したりするなんて、ミニマルとかけ離れてるじゃないですか。本末転倒ですよ、それじゃ。
スマホのデザインにおいて必要なのは「ブランド毎のデザイン」です。
アップルだけはそれを変えずに(あれこそまさにブランドですよね)、iPhone8までは大きくデザインを変えませんでしたね。さすがに時代と離れすぎて、9を出す時間もなく「新たなブランディング」として一気にiPhoneXとしたわけですが。
同じくXperiaSamsungMotorolaがやっているように「自分たちのブランドのスマートフォンはだいたいこういうデザインだぜ」ということを確定させていくべきです。それを見た消費者が記憶してくれるわけですから。
そのために、Pixelは「ツートン」だけは外せません。独特で面白い。また背面ガラスも、3で評判はとても良いでしょうから、ぜひ継続してほしい。
ベゼルレスも必要十分だと思います。もう少し細くしても良かったかもしれませんが、悪い意味で他の端末との区別がつきにくくなると思ったのではないか?と勝手に考えています。
あと、背面白のPixelについては前面も白でいいじゃんとか思うんですが、そこはベゼルが目立つのを避けたのかなとも思いました。
 
…デザイン(背面)だけで一本書けたな。反省します。
 
 
・スピーカーが良い
iPhoneとは比べてませんが、Essentialは下部に一つしかなかったので論外。Pixel2はそこそこでしたが、Pixel3のほうが音の響きが深く、力強いです。端的にいうと聞こえやすい。(比較的)クリアな音だなあという感じです。
あまり造詣がないのでわかりませんが、めちゃくちゃ良いとは言いませんが、必要ジュブ運だと思います。
 
 
・ボタンが固い
電源も音量もなのですが、ボタンの押し心地が少々かため。片手持ちしているときにうまく押せず、アシスタントを起動してしまったりしがちです(ActiveEdge)。まあ特筆することではないのかもしれませんが、ポケットに入れているときに誤って押されることは無さそう。
逆に女性でPixel3XLを使用している場合、押すのに手こずるかもしれません。細かいところですが、頻繁に使用するため、購入前に店頭での確認をおすすめします。
 
 
・画面が暗くて良い
Pixel2もですが、画面を一番暗くしたときの暗さがすごい。ほんとに暗いんです。
真っ暗な部屋でも、夜間モードにして明るさのバーを一番左にしておけば眩しくないくらい。
有機ELというのもあると思いますが、AndroidOreoくらいから非常に暗くなりました。個人的には目に優しくてとっても素晴らしい。ここは以前から、iOSが素晴らしい領分なので、Pixelも負けずにフォロワーとして仕事してるなあって感じ。
あもちろん、マックス明るくすれば外で真っ昼間でも余裕で見えますよ!
 
 
・電池持ち…は…
すみません、よくわかりません。
普通に使ってる限りにおいて一日で完全に事切れることはなさそうですが、ガッツリ使うと夕飯食べ終わったくらいで20%とかはありましたね。不便はないですが心配症な方は調べてみたほうが良いかも。
まあXLのほうが電池が大きいので、そこらへんも要チェックです。
 
 
・カメラ
4000文字以上になりそうなのにカメラに触れないのはさすがに…と思ったので一応。
まあ文句なしです。DxOMarkスコアが楽しみですね。110くらいいくんじゃないでしょうか。適当ですが。
しかしリークしてリリースして結構な日にちが経過したのに、未だスコアが公表されないあたり、DxOMarkは夜景モード(※)の正式発表を待っているんじゃないかと思っています。アレを加味しないと正確なスコアは出せませんからね。
※夜景モード…Googleの言葉を借りるなら「iPhoneやその他カメラの優秀な端末で撮影してもゴミみたいな写真しか撮影できない夜でさえも、物体の輪郭がわかる、まるで普通の光量で撮影したかのような写真が得られる」機能のこと。某有名IT系ブログでは「ナイトスコープじゃん」と言わしめるほど高精細な写真が撮れる。
インカメラはすごいですね。デュアルレンズにした意味がよく分かる、非常に広範囲を得られる出来栄えです。
 
ツイッターなどで「シングルレンズなのによく撮れるのすごい」と仰る一般人な方がいらっしゃいますが、デュアルトリプルレンズにしている目的って、オブジェクトの立体視だけだと思うので、画質には影響しませんよ?
そして常にデュアルで撮影したものを一枚に加工していることを想像すると、そこに対してのソフトウェア的処理が大量にかかっていることが想像できるので、ソチラに性能を割いて、本来の目的である「撮影画像をありのままに美しく表現する」ことへの考慮は欠けていく。
声を大にして言いたいのですが、レンズが二つ以上のほうがいい写真が撮れるというのは間違いです。
いや、そういう場合もあるでしょうが、今のこの流行はどう考えてもおかしい。というか立体視ってそんなに必要かね?
流行っていたミラーレスだってシングルレンズじゃないですか(話はちょっと違いますけど。にしたって何をもってそんな思い違いになるのかが不思議で仕方ない)。
むしろさっき述べた「二枚の画像を用いての奥行き判定/ポートレート」というのはめちゃくちゃ難しいんですよ。大学時代に画像処理の研究していたのでよく知っているんですが、特に似たような色味のオブジェクトが複数並んでいる写真の奥行き判定は本当に難しい。
視差の大きいものが手前、小さいものが奥にあると判断するんですが、その視差によって結果的に重なってしまった場合、視差が小さいものだと判断されて奥にあるオブジェクトだと認定されてしまうんですよ。
くっそマニアックなのでもうやめますが、可能であるならシングルレンズで、「ピントを合わせた対象オブジェクトとそれ以外」というぼかし方をしたほうが、本来的に撮影者がほしい画像が得られます。そういうのを学んでから発言してほしいですよね!(嘘です。ここまで画像処理のことを理解している人間なんてマア居ないので。仕方ないです。なんかレンズ多かったら「わ~!すごい〜!」ってなるよね。なるなる。
 
 
カメラと背面で合計3記事分のぶんりょうになりましたが、こんな軽い大学生のレポートみたいなものを1時間で書けるあたり(内容の丁寧さは別としても)文量才能みたいなのはあるかもしれませんね。
 
クソマニアック記事はこれにて終了ですが、
実は私の手元に届いたGooglePixel3は随分まれであろう不具合(初期不良)が発生しておりました。FeliCa不具合でもノッチ複製不具合でもメモリ不具合でもない、ハードウェア的バグです。大した内容ではないのですが、交換対応してもらうまでの流れなどを書ければと思いますので、次回は交換が完了したら更新します。
 
 
では。